[ 会山行】残雪期縦走 爺ヶ岳東尾根
日時 2025 年 3 月 29 日(土)~30 日(日)
メンバー:L k田、SL A山、M原、N澤、M野、Y村、H岩、R角、M杉
行程:五竜ドライブステーション集合
3/29 6:00 鹿島山荘登山口~11:00 テント場 確保手順確認
30 5:00 BC~6:30 P1 下(2200m 地点)~BC 7:40~12:00 鹿島山荘登山口
今年の残雪期縦走は、雪山に頑張って参加している会員に向けてシーズン最後のステップアップになるように少し難易度を上げて設定した。5つの候補(①爺ヶ岳東尾根、②将棋頭山、③常念岳東尾根、④仙丈ケ岳地蔵尾根、⑤日光白根山(湯元から))のうち、最も希望の多かった①爺ヶ岳東尾根を選択。
当初、前泊地の確保と駐車場確保が核心と思っていたが、お天気がいまひとつということもあり、特に問題にはならなかった。
28 日夜、各車それぞれでピックアップして前泊地に向かい、23 時~24 時頃には到着した。天気は予報が外れていきなりの雪。うーん、この先が思いやられる・・
鹿島山荘の駐車場から 6:00 過ぎに歩き出し、正規ルートより 1 本手前の尾根に取り付いてしまい、急斜面をよじ登ることになる。その後、正規ルートに合流して、順調に歩を進めるが、雪とガスで展望ゼロのため早々にテントを張って、空いた時間を確保手順の確認にあてることにした。テントを張っていると、A間さんの知り合いというソロの方が話しかけてきて、山岳会のことなど少しおしゃべりする。



確保手順については、事前に動画を見てもらい、アックスを埋めて自己確保支点を作成の上、バケツを掘って足場を固めて、ロープを使った登下降の確保を行ってもらった。登ってくる人がスリップした場合、どの程度の荷重がビレイヤーにかかるのかを体験してもらった。


その後、テントに戻り、水作りと食事を済ませ、翌日は強風予報が出ていたが、風が強まる前に行けるところまでいくことにした。3 時起床、5 時出発。思いのほか風は無く、曇りだが展望もあり、登頂への期待が高まる。


このルートの核心は P2 先の細尾根と P1 直下の急登だったが、細尾根を渡り切った辺りから風が強まり出し、両側切れている場所で横からの風に煽られるようになる。この時点でM野さん、N澤さん、H岩さんは引き返す判断、残ったメンバーは先に進むも、次第に風が強くなってきて、登頂後に 15m 程度まで強まる予報のため、ここまでで撤退することにした。我々以外にも 2 パーティが入っていたが、どのパーティーも同地点での撤退を判断したようだった。



感想
〇M杉さん
初の雪山バリエーションルートでした。累計標高差は 1700。途中でテント装備は置き、空身で登るとわかっていましたが、それでも 1000 くらい登る幕営地までテント泊&雪山装備で登ることに不安でした。
初日は幕営地までで、ゆっくり行ったためなんとかクリア。食担も今回初めてで、こちらもドキドキ。K田さんやN澤さんにアドバイスをもらいながら、きりたんぽ鍋と朝はカレーうどんを提供。料理しないことがバレバレ??初日は時間があり、テント内でゆっくりできて色々お話もし、楽しく過ごせました。翌朝は4時出発で登頂を目指しました。帰りの強風の心配で途中断念しましたが、噂のナイフリッジまでは行けて良い思い出となりました。

〇R角さん
入会して 3 年目にしてやっと雪山の会山行コンプリート。爺ガ岳東尾根は希望したコースだったので、ワクワク心待ちにしておりました。スタート直後から重量あるザック担いでの四つ這い滑り落ちそうな急登に、もう笑って歌って自分誤魔化しながらズンズン無心で前進。空も曇天で気持ち落ち込みそうでしたが、尾根に出ると歩きやすい道になり風もなく、テン場まで意外とあっという間に到着。SeatedSnowBelay やムンターヒッチなど丁寧に教えていただき、夕飯食べのんびり時間過ごすことができ、やっと会のテント泊にも慣れてきたかなぁと感じることが出来ました。毎回焦ってばかりで楽しむ余裕 0 でしたので…翌朝、果たして登頂出来るのか?ナイフリッジは、自分が想像していたより恐怖感じず安心しましたが、確実に強風になるであろう下山時に私大丈夫か?渡れるのか?脳内で自問してると、ベテランさん達の撤退判断が。ホッとしながらも登頂したかったなぁという気持ち入り混じりながら、テン場に戻っていきました。
全て撤収し下山し始めると、徐々に現れてきたズリ落ちる雪と落ち葉根っこがミックスされたルート。ある意味ココが核心とレコに書いてあった通り、脳みそも身体も細心の注意し続けての下りとなり、全身の筋肉バッキバキに。
