ネパール マナスル・トレッキング

日時:2025 年 3月10日~22日

メンバー:T津、K井、H谷、O野寺、N田、S原(大田山友会、元会員)、T田

60周年記念のメイン・イベントに先立ち3月10日~22日にマナスル・トレッキングを行った。メンバーはT津、K井、H谷、O野寺、N田、S原(大田山友会、元会員)、T田の7名と日本から同行のキャラバン・サライのS氏を入れた総勢8名。


3月10日(月)
成田空港を10時30分出発、約9時間のフライトでネパールの首都カトマンズに到着。2 年前のアンナプルナ・トレッキングのサーダー(ポーター頭)ニナマタシと空港で再会する。日本人が建てたホテル・ヒマラヤに宿泊。 (時差は3時間 15 分。以下現地時間)


3 月 11 日(火)
インド製(タタ)のおんぼろバスで途中の滞在地ベシサハールに向かう。途中でキッチンスタッフと合流、総勢17名のサポートメンバーが揃う。5時間の予定が土砂崩れ等の為約7時間のドライブとなる。ベシサハールのロッジ ホテル・ヒムランに到着。キッチンスタッフが作る日本食での夕食となる。


3月12日(水)
朝食はお粥に副食、味噌汁、塩昆布、ふりかけ等も揃っている。道が狭くなる為、バスから乗換えジープタイプの車両に分乗、トレッキングの起点となるダラパニに向かう。舗装道路が少なく、ダートの悪路に揺られこと約5時間、ダラバニ集落に到着、ホテル・グルカ・インに宿泊する事に(標高は 2000m 弱)。キッチン・リーダーの息子アランが巻き
ずしをねじり鉢巻きをしながら作ってくれる。彼はネパールの「寿司教室」に通っているとの事。いよいよ明日からトレッキングの開始だ。標高は 2500mを超える。ロッジ ラルケ・ピークはトイレにシャワーが併設されているがお湯も出ず、電気は通じているが、太陽光発電併用の為充電も出来ない。

3月14日(金)
朝、ロッジの外に出ると周辺の山々と沈みゆく月が美しい。T津さんがベシサハールで浴びたシャワーがぬるかったせいか、風邪の症状が出始める。ストレッチ後8時に出発、次の宿泊地ヤクカルカ集落に向かう。マナスルのピークが美しく見える道を登っていると、下山中の単独女性(ポーター、ガイドの3人連)に会う。話をすると大田区東雪谷に住んでいるとの事。山中で会った初めての日本人で、余りの奇遇に驚く。5000m の峠を越えると言うロングコースを 2 週間以上歩いているとの事。
川沿いの道を進むが、増水に備え新道を上部に作る工事中。ガレ場では上の工事人に大きな声で通行中を知らせ、足早にトラバースする。渓谷からの急坂を登り切るとヤクカルカ集落が現れる。標高も 3000m を超え、ホテル・ヒムランに到着。ベシサハールの HOTELHIMULUNG と同じ名前だが、こちらは HIMULUNG HOTEL&RESTAURANT の看板を掲げる。T津さんの体調が悪く、Sさんの判断でこのロッジに留まり、残り6人は当初予定の最高地点ビムタンでの 2 泊を 1 泊に変更する事となった。
個人的に下着などを洗濯するが、力を入れて絞ると息が切れる、空気が薄い!


3月15日(土)
ストレッチ後8時に出発、標高 3500m 超のビムタンに向かう。標高 3000m を超えているが、巨木の森の中を歩く。日本の森林限界とは明らかに違いがある。氷河のデブリだと言うコブを超えると氷河の下部が見えてくる。表面は土で下は凍土になっている個所を歩くが、ビムタンのロッジが中々見えない。キッチンスタッフの 1 人が温かいジュースを持って迎えに来てくれる。ビムタンはロッジが何軒かあるだけで、ロッジ以外の住民集落はない。今までの地形とは違い、広々とした牧歌的な平地の中にロッジが点在している。ホテル・ポンカ(池の名前)に到着するが、欧米人のトレッカーが多い。彼らは単独もいるが、ネットを通じてガイドを中心に国が違う「混成チーム」を組んでいるケースも多い。
K井さん、H谷さん、O野寺さんはガイドのSさんと一緒に 3950m 地点まで散策に行く。


3月16日(日)
朝食後、近くの丘に登り、マナスルのピークと氷河を見る。出発前、日本人男性(単独)に会うが都岳連の山岳会に所属する 71 歳、やはり 5000m の峠を昨日早朝に立ち、長時間かけて超えて来たと言う。ポーターとのやり取りを聞くと英語が極めて堪能な人であった。
今日の昼食はヤクカルカのロッジで取る事になる。昼頃ホテル・ヒムランに到着、高津さんと再会するが体調も幾分良くなっている様だ。就寝時の湯たんぽが有難い。

3 月 17 日(月
今日はゴア(標高 2515m)まで下る為、30 分早く 7:30 に出発する。昼食も予め準備されたビスケット他の行動食となった。途中で日本人3人のグループと会う。埼玉に住む夫婦と神奈川の男性で、急遽空港で組み合わせが決まった混成チームとの事。これで日本人とは5人に会ったことになる。マナスルのコースはエベレスト街道あたりとは違い、日本人は少ない様だ。夕方、ロッジ ラルケ・ピークに到着。


3月18日(火)
ゴアからダラパニ集落に向け下山、往路で宿泊したホテル・グルカ・インで昼食をとり、車でバシサハールのホテル・ヒムランに向かう。今晩はスタッフ達との最後の夜となる為、町の店で彼らの為の夜のつまみを購入する。夕食後半に伴奏入りでキッチンスタッフ手作りのケーキが持ち込まれる。ワインと花火が立ててある。7名全員が一列に並び、予めリハーサルした「日本式お礼」をサーダーの同時通訳で行う。その後スタッフ全員に日本から持ち込んだ「大吟醸」を一杯ずつ味わって貰う。この後はネパールの歌、踊りで会場は大盛り上がりとなった。


3月 19日(水)~22日(土)
19 日、バスでバシハサールを出発、カトマンズに向かう。途中の工事、自然渋滞でカトマンズのホテル・ヒマラヤに着いたのは18時を過ぎていた。
20 日はk井さん、O野寺さんの 2 人が上空からヒマラヤを遊覧飛行。全員揃ってから市内観光。夕食は市内のレストランで、庶民料理のダルバート、モモ(日本の餃子)などを食べる。
21 日はパタンの市内観光、夜カトマンズの空港へ。22 時過ぎ機上の人となる。


22 日8時(日本時間)、成田空港に到着、解散。

7人の内、4人は初めてのトレッキングとなったが、キャラバン・サライのSさんとは40年以上付き合いのあるスタッフの同行で毎日美味しい食事をとることが出来た。コースを熟知したSさんの適切な対応も大変良かった。天候にも恵まれ、雨は夕方から夜に掛けて降り、翌朝から快晴と言う強運も幸いした。80歳を超えた菅原さん、高津さんが体調的に苦労し、腹の調子を崩した人も出たが概ね快適なトレッキングとなりました。

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