北ア・白馬乗鞍岳

日時:2024年3月30日(土)~31日(日)

メンバー:Y.N.(L)、A山、R角、A間、K田

ルート:
3月30日(土):ゴンドラ白樺駅9:00発-栂の森11:05-栂池12:50-天狗原下14:15テント設営、15:00発-白馬乗鞍岳ケルン17:07,15-B.C18:20(幕)

3月31日(日):B.C発8:30-栂の森ゴンドラ駅10:12(下山)

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■3/30 本来は同じ日程で、会山行・残雪期縦走で八方尾根~~唐松岳の予定だったが、29日から低気圧が本州上空を通過するため30日も強風予想となり、会山行は中止となったため、YNさんの発案で栂池から白馬乗鞍岳までの風の影響の少ないコースの個人山行になった。計画では1日目はゴンドラ終点の栂の森から天狗原まで3時間半、白馬乗鞍を往復して3時間、翌日は下山と雪山初心者には丁度良い行程だった。29日夜にYN車とR角車で出発し、24時に白馬五竜エスカルプラザに集合し、仮眠して、翌朝6時過ぎに出発、途中のコンビニで朝食を摂り、栂池スキー場駐車場に8時到着。 荷分け、身支度をして、青空の広がるゲレンデを見ながらゴンドラチケット売場に並ぶと、係員が強風のためゴンドラは中間の白樺駅止まりだと説明している。急いでゲレンデマップを確認し、白樺駅からリフトを乗り継いで、上がれるところまで行くことにし、440円のチケットを買う。ゴンドラに乗るとすぐに白樺駅、標高は殆ど上がっていない。降りてすぐのペアリフト乗場に行くと、係員に滑走用具の無い人は乗せられないと言われ、やや粘るも返事は変わらず、結局、ここからゲレンデ脇を登っていくしか手段が無いことが判明する。栂の森駅まで標高差で600m以上のアルバイトになった。白樺湖の縁を回って、ゲレンデに入るが、ゴンドラや上のリフトは止まっているので、スキーヤーやボーダーがいないので、気楽に歩ける。
尾根の東側のせいか強風に吹かれることも無く、逆に晴天で暑くなり、すぐに上はアンダー1枚になる。圧雪してあるので歩き易く、斜面が広いので傾斜が感じられないが、登りが続いているので、少しずつペースが落ちる。
先頭は適宜交代しながら、栂の森まで登る。11時過ぎに栂の森駅に到着、ゲレンデの脇から林道に入り、ショートカットをしながら栂池自然園に12時50分着。ここでK田さんがドローンを飛ばして、最後登ってくるA間さんを上空から撮影したりして遊んでいた。踏み跡の薄い沢沿いに入ると、膝下のラッセルになり先頭で苦戦する。
やっと抜けたところでR田さんが先頭になるとすぐにツリーホールに落ちて、ついでにA間さんも落ちるが、なんとか引っ張り出す。天狗原への登りの斜面が見えてくるが、明日も強風予想なので最初の計画通りに天狗原までテント場を上げてもメリットが無いので、斜面手前の樹林に設営をする。15時前に設営完了し、明日の悪天も考えると白馬乗鞍までは今日登ってしまった方が良いと思い、YNさんと相談し、往復することにする。
足首までのラッセルなのでキツくは無いが、ルートを見ながら天狗原を横切り、クランポンを装着して、固く締まった白馬乗鞍岳の斜面を登る。山に遮られて日が陰ってくるが、上空の青空にツイと白い飛行機雲が1本伸びていくのが美しい。A間さんがかなりバテていたが、乗鞍のケルンが見えると頑張って歩き、R角さんが駆け寄って迎えていた。記念撮影をしていると、K田さんがまたドローンを飛ばすが、この風で大丈夫なのかと見ていると。南側に押し流されていくが、なんとか手前に着地した。17時15分発、テント場には日没前に着くかという時間だった。乗鞍岳の下りは雪面が固いのと日陰で傾斜が識別しにくく慎重に下る。A間さんと自分がテント到着は18:20、先に着いたライトを目印に辿り着いた。水作りをしながら、ホットワイン等で乾杯し、食担のA間さんが用意してくれた鍋等で体を温め、遅くまで歓談した。
■3/31 2時頃にテントを雨が叩く音で目が覚める。
今日は下山だけなので、起床6時半。煮玉子1人1個付の豪勢なラーメンを食べて、ザラメ雪のぱらつく中を撤収し、8時半に出発。晴れ間も見え天候は回復したが、稜線には風に流される雲が掛かったままになっている。林道のショートカットで深雪を踏み抜いたりしながらも、スキーヤーで賑わう栂の森駅に到着、帰りはゴンドラに乗れると皆喜んだ。帰りは、YNさんお勧めの倉下の湯に入り、ステーキを食べて帰路についた。(A山記)

3月30日

スキーヤーのいないゲレンデを歩く
八方尾根・唐松岳、五竜岳(左)
テンション高めなツノツノコンビ
11:05 栂の森駅着 計画ではここが出発
K田ドローン 登場!
K田ドローン A間さんを空撮
ツリーホールに注意!
A間さんも埋没
天狗原でクランポン装着、白馬乗鞍岳に向かう
白馬乗鞍岳の上部雪面

白馬岳を望む
白馬乗鞍岳の下り
18:20 B.C.到着

3月31日

8:30 撤収、出発

参加者の感想

K田さん
 強風予報につき急遽白馬乗鞍岳に変更になった山行ですが、リフトに乗れないというハプニ
ングにより程よくハードで天気の良い山行となりました。 山行中にはツリーホールに落下し
て自力脱出が難しい状況になるなどのいい経験をすることもできました。
また、A間さんの荷物が妙に重かったようですが、夜は準備してくれた豪勢な食事でテント
内でも楽しく過ごすことができました。今回久しぶりにドローンを投入してみましたが、自
分でも驚く程きれいに撮影されており、良い記録となりました。
今後も会山行には積極的に参加したいと考えておりますので宜しくお願い致します。

R角さん
 昨年夏から介護や怪我で不参加が続き、今回やっと山岳会に復帰することができました。
白馬乗鞍岳へ予定変更になり、ロープウェイひとっ飛び♪楽ちんルンルン♪で乗り場で並んでいるとまさかの強風による運休。さて登れそうな別の山へ移動するのかな?と思っていた
ら、ロープウェイ動かないなら足で行こうと当たり前のように言うA山さんとYNさん。
まぁそうなりますよね。。。気持ち切り替え頑張りモード発動し、軽やかに滑り降りてくる
スキーヤー横目に栂池スキー場を大きなザック背負ってえっちらおっちらテン場へと向かい
ました。栂池自然園から上はツボ足続きで中々きつい登りでしたが、途中ツリーホールで漫
画みたいな状況に陥るK田さんとA間さんのシーンを何度も思い出し笑いお喋りしながら、なんとかテン場へ到着。
もう限界だぁー疲れ果てた!夕飯食べてあとは寝るだけ!とマッタリした気分でテント張り
一息ついていたら、悪魔のささやきが。A山さんが『さぁ今日中に山頂目指すぞ』と。噓で
しょ!?ご冗談を!!汗だくで登ってきたのが噓のようにゾゾッと悪寒が…色んな言い訳が走
馬灯のように頭の中を駆け巡りましたが、有無も言わさずサッサと山頂向かう準備始めるベ
テラン2人についていくしかないと悟った新人3人、、、近そうで遠い白馬乗鞍岳山頂。最初
の方は気が重く下向いて登り始めていましたが、だんだんと部活のノリ思い出し山頂往復な
んだかんだ楽しく歩き続けテント戻ってきたときには達成感に溢れベテラン2人に感謝の気
持ちでいっぱいになってました。
今回初めましてのK田さんA間さん、グイグイ引っ張っていただいたA山さんYNさん、
想定外な出来事の連続でしたが大満足な雪山テント泊ご一緒していただきありがとう
ございました。

A間さん
会の残雪期縦走(唐松岳)の代替山行に誘っていただき、白馬乗鞍岳に行ってきました。
私にとって雪訓①②に続き3回目の雪山となりました。
雪山は装備も多く歩行も困難ですが、途中で垣間見れる景色や達成感を想像するとどんなに
苦しくてもまた挑戦したくなってしまいます。
雪訓①②ではアイゼン・ワカンの装着、それらを装着しての歩き方、ビーコン・プローブの
使い方、テントの設営方法、テント内で注意点、水の作り方など多くのことを教えていただ
きました。
今回は3回目ということで「今までより少しは余裕のある雪山登山になるのでは…」と多少期
待して臨みましたが、まだまだ力不足でした。先輩方が問題なくザクザク進んでいく所で一
人雪にはまって動けなくなってしまったり、下りでバランスを崩してしまうことが多くあり
ました。その度に重たいザックを下して立ち上がりまた背負い直す動作を繰り返すことにな
り、体力を消耗しました。体力も技術も簡単には身につかないものだと思いました。今回は
夕食を担当しましたが、メニューだけでなく食材を軽くコンパクトにして運びやすくするこ
とや、食材を使い切るコツなども学びました。
今回体験したことを生かしてまた雪山に挑戦したいと思います。

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