【2023年雪上訓練2】茂倉岳

日時:2023年1月20日-22日

メンバー:CL Y村、A山、M原、YN、M野、K藤、M月、R角、S藤

  • ルート:
  • 1月20日(金)20時JR蒲田駅発=23時沼田健康ランド(仮泊)
  • 1月21日(土)発5:00=安全登山の広場7:20-矢場ノ頭-1,670m付近13:40(幕)
  • 1月22日(日) C.S.6:40-茂倉岳7:50-矢場ノ頭ー安全登山の広場12:35

【リーダーコメント】
天候は初日は終日風雪の荒天、二日目は明け方まで強風だったが出発時点では晴れて風も落ち着いて好天。
初日は前夜泊した沼田健康ランドを出発しコンビニで朝食をとってから一路、土樽へと向かったが徐々に降雪が増え土樽に着くころにはけっこうな風雪となる。
出発の準備に時間がかかり当初の予定を1時間近く遅れての出発。駐車場からワカンラッセルとなるが、乾いた雪だったので40分ほどで登山口に到着し一本立てたのち樹林帯を登り始める。

トラバースしながら高度を上げて尾根に乗り序盤の急登を先頭交代しつつ喘ぎながら登る。いったん落ち着いた後は広い尾根を直登したり尾根筋を忠実に登ったりとトップの考え方が現れ見ていて面白い。尾根が瘦せてくるとちょっとした障害の処理に経験の差があらわれるが、経験者がルートを補正し遅滞なく進んでいく。樹林帯を抜けるころには重荷や強風で隊列が乱れ始める、スタートの遅れや風雪の強まりで当初予定の茂倉岳避難小屋付近までは、初心者には厳しい状況と判断し、幕営適地を探すことにし各班初日を終了とした。

テントはA班 M原、M野、R角、B班 Y.N.、K藤、M月、C班 Y村、A山、S藤に分かれ、B班が尾根の下段に、小ピークの先にA班B班が設営した。

今回は4-5テンに3人を3張りとしたのは制約の多い雪山テントでメンバーが そ れ ぞ れ の 役 割 で 忙 し く し て も ら う こ と で 自 立 を 促 す と い う の を 訓 練 の 裏メニューとして考えたからである。少し離れて見えないところに張ったB班は装備的なトラブルが発覚したがうまく対処できたようで良かったが、その話を翌朝聞いてリーダーとして全体を視界に入れていなかったことを大いに反省した。

二日目は明け方に空を見ると満天の星空で降雪の心配は無くなったが、風が収まらずメンバーの状況を考えて登頂は諦めようかとも考えたが、風が収るとの予報を信じて準備をする。計画では蓬峠経由の周回であったが初日の遅れもあり、空身で茂倉岳を目指すことにした。クランポンを着け、6時過ぎに出発しようとする頃から風は一気に弱まり絶好のコンディションになった。B班も合流し、細めの尾根を雪庇に気を配り先頭交代しながらラッセルして高度を上げていく。右手には群馬トレイルの稜線、左には武能岳から延びる尾根を見て茂倉岳避難小屋を探しながら登るが見つからない。広い雪面の登りから、朝日と雪煙に縁取られた雪庇を右手に見ながら稜線を登り、先頭だったK藤さんが立ち止まるとそこは茂倉岳の頂上。

雪煙で少し閉ざされていた視界が一気に開けると、360度のパノラマ。一ノ倉から連なるに谷川岳のピークに人が見える、さぞかし賑やかなことだろう。こちらはピークとしてはマイナーな茂倉岳だけど重荷と風雪に耐え自分たちだけで苦労してトレースを付けた後にみる景色、今回初めてクランポンを履いた人もいたけど、こんな山行も良いなと思ってもらえたら幸いだ。山頂で写真を撮り、尾根を下り、テントを撤収する。あとは下山だが、危険は一杯。登りは静加重で行くけど下りは動加重で足への負担が大きくなり、また踏み抜きや制動不良で足を痛めやすい。ザックは重く疲れているけど家に帰りつくまでが山行だ。
当初予定していた訓練メニューは体系立てた訓練を行えなかった。代わりに3班に分けた行動で各班それぞれで行動中に指摘を積極的に行ってもらったことで、雪山ビギナーな参加者も得るものは大きかったと思う。訓練として滑落停止やロープワークをやれなかったが、それ以外で「転ばない、落ちない」ための訓練はたくさん登ってたくさん下っている間の指導や指摘で伝わったと思います。経験者の皆さんありがとうございました。(編集、S藤、A山)

1月21日 安全登山の広場を出発
登山口に到着
急登を登る
矢場ノ頭に到着
樹林帯を抜け尾根沿いに進む幕営適地を探し、テント設営
1月22日 空身で茂倉岳を目指して出発
細目の尾根を雪庇に気を付けながら登る
もう少しで山頂
茂倉岳山頂に到着
山頂からの景色
テントを撤収して下山

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