八ヶ岳三叉峰ルンゼ~石尊稜

日時:2016年12月20日(火)

メンバー:I西、H田、Y住

2016年12月19日~20日にかけてI西、H田、Y住の三人で三叉峰ルンゼ~石尊稜のアイスクライミングと岩稜登攀を楽しんできた(この日のコースタイムとGPS軌跡は末尾に掲載)。
19日朝、東京を出発して美濃戸の駐車場まで車で入った。赤岳鉱泉に着くと早速アイスキャンデーでアイスクライミングの練習を行い翌日に備えた。

翌20日は5:10に赤岳鉱泉を出発、しっかりした踏み跡を辿って1時間ほどで三叉峰ルンゼに到着する。小さな滝は雪に埋もれており、F2の大滝からロープを着けて登攀を開始する。大滝の下部はいきなりⅤ-のバーティカルで難しいがI西さんがリードで抜けていく。大滝を超えた後、Yガイドのパーティ2名が登って来たので3名の我々は先を譲る。二俣から右の沢に入り滝を一つ越えて基本的にアイスクライミングは終了し、右の急な草付きルンゼを石尊稜に向かって登る。登りきった稜線はちょうど石尊稜の下部岩壁と上部岩壁の中間付近だった。ここから石尊稜上部岩壁に向かうが風雪も強くなり寒さから環付きカラビナのスクリューも凍って回らなくなった。

上部岩壁は1ピッチ上ってルンゼ手前のピナクルを支点に確保し、そのあとはロープ無しでルンゼを詰めれば石尊峰の頂上に着く。ここまで8時間以上かかってしまった。石尊稜からは風雪が厳しかったが充実した冬らしいクライミングを楽しめた。下山は地蔵尾根を下った。

19日は快晴だった。赤岳鉱泉の小屋の上には八ヶ岳西面の大同心、小同心、石尊峰などが見える。

早速アイスキャンデーでクライミング練習を行う。

I西さん。

H田さん

20日、5:10に赤岳鉱泉を出発し、暗い中を三叉峰ルンゼに向かう。

約1時間で三叉峰ルンゼに到着。

下部の滝は雪で埋まっており、そのまま越える。

奥に大滝のバーティカルな滝が見えてくる。この滝の下部12mは三叉峰ルンゼの核心でⅤ-だ。ここからロープを出し、I西さんがリードで取り付く。

大滝の上部。

更に滝が続く。

二俣直下の滝

二俣直下の滝を登るH田さん

二俣に到着。左の滝は左俣の滝。右俣はこの右にある。

こちらが右俣。

右俣の最初の滝。アイスクライミングは実質的に終了。この上の滝は氷がほとんど付いて無くで難しかった。

この上の滝を越えた後、ルンゼの右に平行して伸びる石尊稜に登りあげるが、そこは草付きの急なルンゼで結構悪い。木を掴んだりしながら何とか稜線に出る。

石尊稜に出ると風雪が強くなり、視界も悪くなる。稜線の雪稜を登っていくと石尊稜上部岩壁の基部に着く。この写真は上部岸壁1ピッチ目の終了点。ピナクルで支点をとる。カラビナは凍り、ロープも凍ってビレイ器の流れが非常に悪く、1ピッチだが腕がパンパンになる。

石尊稜上部岩壁2ピッチ目のルンゼ。このルンゼを詰めると石尊峰の頂上に出る。

本日の登攀も無事終了し、石尊峰から地蔵尾根に向かう。風雪で視界はあまり無い。

地蔵ノ頭に到着。ここから地蔵尾根を行者小屋に向かって下山。

今回の三叉峰ルンゼ~石尊稜のGPS軌跡。

<今回コースタイム>

赤岳鉱泉5:10~7:10F1~10:00二俣~11:10石尊稜~12:30上部岸壁取付き~13:30石尊峰~14:30地蔵の頭~15:30行者小屋~16:00赤岳鉱泉16:50~18:05美濃戸駐車場

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