川浦渓谷(安谷川)本流

日時:2016年8月27日(土)

メンバー:SEB、他1名

今年水が非常に少ない、それは一週間前までの話。8月20日(入渓7日前)台風10号、8月22日(入渓5日前)台風9号で関東の沢が増水してきた。

左:平水           右:今回の増水

入渓する前、林道から沢が見えてたとき「偉い水量だ」と分かって、たまご水についたら水量が多いだけでなく、流れが速い。浅いとことがほぼ無く、頻繁に腰や胸まで浸かる。

所々足が強く押し戻され、ゴーロを歩くにもシッカリバランスを取らないと流される箇所は幾つかあった。雨の中の遡行と言っても、沢の色がキレイ、淵は青色で晴れたら最高だろうけど、あいにく雨は一度も止まなかった。この水量だと、平水で難なく超える小滝は困難になって、シャワーの2m位の滝は場合によって不可能になる。平水で何も無いところでも楽しくなる。

何回か泳いで取り付いて小滝を登って、あるいは左岸から右岸まで渡渉して、真っ青の淵に着く。泳いで簡単に通過したら、いよいよ通らず(第一ゴルジュの入り口)に着いた。最初は浅くて歩けると気付いたら、一瞬間違えたかと思い、先に進もうとしたら級に足が届かなくなって、泳ごうとしたら水を飲みながら強く押し戻された。

案の定それは増水で自力で通過不可能だ。こうなるだろうと想像していたから直前ダイビング用の短いフィンを慌てて購入してあった。フィンを沢靴の上に履いて、1回目の挑戦は残念ながら、まさに通らずになってしまった。

少し休憩して集中しながら水のラインを決めて今回は無事に突破。僅かの2・3m位だけど水力は強くて壁のホールドは細かくて役に立たないから途中で休憩出来ない。核心部を通ったら、岩に載って、フインを脱いで相手をロープで引っ張る。

次は左岸をへつって、もう通れない所に着いたら2mのジャンプで右岸に飛んでからやっとテンションが下がる。少し進んで、鞍掛ノ滝沢出合に着く。鞍掛ノ滝沢は立派な滝があって、水は温かい。うちらは水温が比較的に低い本流を進む。すぐ足が届かないかつ真っ白の淵を突っ張って通る。

次は自然のトンネルを通過して、3m幅広い、水力が恐ろしい滝が目の前、取り付くには一苦労して、足の位置を維持するのも一苦労、真中を登るのはありえない。左壁を何とか突破して進む。次はまた足が届かない真っ白な淵、今回は広くてえつるしかない、落ちたらやり直しで嫌だから慎重に通る。

そのあと読んだ記録の「最後の滝と滝つぼ」と書いてあったけど、滝が見える前から空気に泡が漂うことに気付き、この間のおいらん淵を思い出す(それと共に、若干恐怖感も)、この沢で一番水力がある滝に違いない。高さは5mぐらい、滝つぼが深くて、倒木は斜めについていて使えない。左壁何とか登れそうと思って、ロープをつけないで釜に入る、強い流れで一瞬左壁へ流される。そして右へ押されてながら、ホールドを探して、次の瞬間強い流れに行かされると思って、壁を両足で蹴って倒木を捕まえて、休憩する。

もう登れることを諦めて(足が無くて、離陸できない)、戻ろうとして、泳いだら次の瞬間また強い流れに吸われて、左壁に戻された。このでかい洗濯機から自力で出れない。右の流れに行かされると多量の水を飲まされると怖くなって、1回倒木を登って、立ってみようと思った(立ったらジャンプして相手のスリングに届くだろうと)、残念ながら立てない。ロープをザックから出して、投げて、引っ張ってもらった。そのあと左から高巻いて、懸垂で滝の上に降りる。あとはゴーロが遡行図に描いてあるよりかなり長くて、ダムに着いたときはもうお腹いっぱいになって、下山した。

シャワーで登れないほどの水量
真っ青の淵、泳いで簡単に通過
問題の「通らず」ゴルジュ、フィンを付けても苦労して三回目のトライで無事通過
上から見た「通らず」
滝を潜って通る
鞍掛ノ滝沢出合:右へ進む
突っ張って通る
流されない様に
自然のトンネル、反対側が凄い迫力
ここも
さらにここも
頑張っ!
慎重にえつって通る淵
落ちたらまずそうだけど、簡単に突っ張って登る
最後のモンスター:釜に入ったら猛烈の水力に吸われて、左壁に押される。手足も無く左壁登れず、戻ろうとしたら釜から出れない。右の水力は半端無くて行きたくない。倒木に2m登って、立とうとしたら立てない。ザックからロープを出して、相手に投げて、引っ張ってもらった。
登れず、左から高巻いた

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