明神岳東稜～明神岳主稜

上高地から明神館に向かうと梓川越しに明神岳が目に飛び込んでくる（右が明神Ⅴ峰）。

明神橋を渡ると正面に明神Ⅴ峰が聳える。

明神橋を渡り梓川に沿って右に少し歩くと左方向に養魚場跡に続く道が現れる。

明神橋を渡り梓川に沿って右に少し歩くと左方向に養魚場跡に続く道が現れる。

養魚場跡の奥にある丸太橋を２つ越えて、踏み跡を辿ると下宮川谷に出る。

下宮川谷に出ると向かい側に赤ペンキの岩が見える。ここから枝沢に入っていく。

枝沢をひたすら登っていくと宮川のコルにでる。

やがて長七のコルが見えてくる。右が長七の頭。コルの部分にひょうたん池がある。

さらに登っていくとコル上にダケカンバの木が見えてくる。まるで奥又白池の「宝の木」のようだ。

コルのダケカンバの木の横にひょうたん池がある。小さな池で水たまりという感じだ。この水が飲めればいいが飲めそうに無い。明神岳東稜は水場がないので結局上高地から水を担ぎ上げる以外にないのだ。

第一階段をスタカットで登る。草付きというより藪漕ぎに近い。後は長七ノ頭。

第一階段を越えて稜線上の大きなピークに立つと眼前に明神岳主峰のバットレスが現れる。その手前のコルがらくだのコルだ。小さなテントが２～３張りほど張れそうだ。今日はこのコルでビバークする。

22日朝、快晴の明神岳主峰

明神岳バットレスの登攀ルート

バットレス基部。基部にリングボルトが１つあるがあまりに頼りないのでピトンを1つ打つ。この岩の凹角を5mほど登った後、次の岩峰基部を左からトラバースして草付きの凹角を登る。

１P目の終了点から、らくだのコル方面を見る。

２P目の終了点と明神主峰

３P目。核心部だがホールドは豊富。

４P目を登る。この岩を越えれば斜面は緩むのでロープを仕舞って頂上を目指す。踏み跡も明確だ。

４P目を登っているとき、下の方から我々を呼ぶ声が聞こえてきた。我が会のI西隊（I西、I藤、N澤）の3人だった。昨日北岳バットレスを登り、そのまま上高地に来て今朝の3:00に明神東稜めざして登ってきたとのこと。

明神主峰頂上に立つT津さん。後は前穂と奥穂。

いよいよⅡ峰に向かう。正面の少し左よりを登ったが、この岩壁も手足ともにホールド豊富で難しいところは無い。

明神Ⅱ峰の登攀ルート

Ⅱ峰の１P目の岩場。

２P目を登るT津さん

Ⅱ峰頂上。後は明神主峰

Ⅱ峰頂上から下を見るとI西隊のI藤くんとN澤さんが見える。Ⅱ峰の岩壁は垂直に立っているので彼らが真下に見える。

Ⅱ峰から見た明神東稜。真ん中の鞍部がらくだのコル。コルの左の稜線がバットレス。左のピークが明神岳主峰。遠景は常念岳。

Ⅱ峰から明神主稜線を見る。手前のピークがⅢ峰（これは巻く）。その左がⅤ峰、その左がⅣ峰だ。

Ⅲ峰を巻いたところ。Ⅳ峰側から見るとⅢ峰は立派な岩峰だ。

Ⅴ峰。頂上直下の岩を右から巻いた後に頂上に登る。

Ⅴ峰頂上で記念撮影。Ⅴ峰の途中で拾った古いピッケルを頂上に刺しておいた。

Ⅴ峰から南西尾根を目指して下降する。

切れ落ちたリッジに松の木があり、歩きにくい。

50cmの幅しか無いリッジ。左右が切れ落ちていて落ちればサヨウナラ。

延々と南西尾根の下降を続けてついに岳沢7号標識の地点で一般道に合流し、明神岳東稜～主稜の山行が終了した。ザックが重いためにすっかり疲れてしまった。