やっと来れた 米子沢(巻機山)
日時:2024 年 9月 7日
メンバー:M原、Y村、R角、M澤、S田
- ルート:
- 桜坂駐車場~米子沢~巻機山避難小屋~前巻機山~桜坂駐車場
なんでもそうだが、なかなか縁のない物というものはあるもので、今回は去年から数えて 3回目の計画にしてようやく 天気 にも恵まれ 気持ちのよい沢を堪能 することが出来た。
流石にデート沢として有名な沢だけあって多くの人に踏まれている印象を持ちました。岩も比較的安定していて巻きも登山道並みに踏まれている箇所が多かった。ただし、場所によっては明らかに巻きすぎと思われる誤った踏み跡も多いので引き込まれない様に注意が必要。
今回は水温もまだ まだ冷たさが 苦にならない状況だったのでシャワーで突っ込んでも楽しめた。中盤以降に出てくるナメ地帯の 美しさは天気の良さも相まって想像を超えていました。牧歌的な青空と草原に包まれた 、たおやかな巻機の稜線が織り成す景観は思わず感嘆の声をあげたくなるほどの美しさで沢の曲がり角がくるたびに次はどんな景色を見せてくれるの かとワクワクしなが ら遡行を楽しんだ。
しかし前評判通り ナメ地帯のヌメリはとても強くまた傾斜も強いのでなかなかに気を遣って歩いた。 もし滑っ て転んだりでもしたら止まらずに遥か下まで行ってしまいイチコロだろう。初級のデート沢と言われている様に確かに特に難しい場所は無いが、ちょっと足を滑らせたりしただけで致命的な結果に繋がってしまう様なナメや高度のある 箇所 が多いので十分注意が必要だと感じた 。
巻機山の山頂までを含めると標高差1,200m を優に超える遡行となるが上越の豪雪に磨かれた沢は足元に注意を払えば 非常に歩 きやすく思ったよりもぐんぐんと標高が稼げる。結局この日は序盤で抜いた 2組以外他のパーティーに会うことはなく自分たちのペースでのんびりと気楽に遡行を楽し みながら も午前中には脱渓となる 。避難小屋への脱渓地点で十分な水を確保しそこから 5分程の避難小屋で装備を解き腹ごしらえをして 空身 で巻機山山頂へと向かう。皆なんだか凄い速さでコースタイムを大幅に巻いて着いてしまった。
更に巻機山山頂と標柱があるにもかかわらず「ここは本当の巻機山ではない。牛ヶ岳に行かなくては巻機山に行ったことにはならない」と言い出す人がいて結局、結構 遠くに見える牛ヶ岳を目指すことになった。しかも最初に牛ヶ岳だと思った所は全然違っていてそこからかなりのアップダウンを繰り返した先に見えるのがどうやら牛ヶ岳なんじゃないかなんて話になって結局またマラソン大会ばりに頑張って 着てみたらそこには三角点も何もなく、調べてみたらなんと行き過ぎて牛ヶ岳を超えてきてしまったようだった。
もう白目向いてます…。我に返りすぐに踵を返しここだと思われる地点で標識を探したが三角点と朽ちた標柱類があるだけで牛ヶ岳と明示されているものは確認出来なかった。
なんだか色々と忙しいハイキングとなってしまったが穏やかで広大な草原に包まれた稜線からの景色を見ながら歩くのは最高に気持ちが良かったです。 見下ろした 遥か先に 流れる沢を見て、よく登ってきたなぁと実感が湧いてきました。景色の堪能もそこそこに避難小屋に向けて転がる様に下りてゆくと小屋の前で沢で見かけた人達が休んでいた。地元の山岳会の方々だろうかペンキや赤布でコースを整備されてきたそうだ。ご苦労様です。と声を掛けザックを背負い駐車場へ向けて下山開始。今回も下山がほとほと長く感じ、よくこんなに登って来たものだとぶつぶつ言いながら2時間ちょっ とで駐車場に到着。 ふ~お疲れさんでした!! 何しろR角さんに至ってはこの沢に行きたい がために大田に入会されたとのことだったので無事に遡行 出来て何より。 故障を抱えていながらも弱音を吐かないその精神力に改めて感服。 またM澤さんS田さんという若手バリバリの二人にはなんとも頼もしさを感じてしきりでした。次回は是非、大滝多段40 mにもチャレンジしましょう (してください)笑 。さてその後ろ姿を暖かく見守るY村さんもいつものY村さんでお陰様で安心して楽しめました。 遡行後にこんなに晴れやかな気持ちになれる沢もなかなかない、 この 先機会があれば何度でも訪れたい沢だと思いました。 とにもかくにも 皆さ んのおかげで 沢にハイキングにと大変充実した 1日となりました。 ありがとうございました。そして お疲れ様でした。 また行きましょう!!
たおやかな稜線と牛ヶ岳の標柱を探す面々