台湾最高峰・玉山と第二の高峰・雪山登頂

2月に友人から「玉山・雪山」に誘われた。山慣れた友人曰く、二つの山が組み合わされた計画はなかなかないそうだ。いつもならすぐに飛びつくお誘いだが、何しろ昨年の8月に靱帯損傷の事故を起こして、12月中旬からリハビリ登山を始めたばかりの身。登山を再開して 3 ヶ月も経っていない時期に 5 月の海外登山を決めるには勇気が必要だった。
4月のネパールは高所順応の心配はあるが、登山歩行の問題はないと思っていたが、それでも、私にとってはかなりのチャレンジャーになって決断した山行だった。今回の台湾は登山そのものが厳しい山行だったが、未知数である 3 ヶ月後の自分の登山力に賭けることにした。次のチャンスはいつか分からない。ならば、訪れたチャンスは生かせ!とポジティブに考えることにした。

5/17(土) 成田空港から台北(桃園空港)~嘉義郊外
5/18(日) 嘉義郊外~塔々加~排雲山荘

専用バスとシャトルバスで塔々加鞍部へ。登り始めは樹林帯の中を歩き、玉山国立公園の自然を満喫した。道標が多く、現在の場所を確認しながら歩くことができる。
排雲山荘は事前予約が必要で、山荘泊の許可が下りないと登山はできない。玉山は、台湾人にも人気のある山で全国各地域からやってくる。宿泊者数は台湾人枠 120 人に対して、外国人枠は 25 人と予約できる確率はかなり低い。

玉山主峰を望む

5/19(月) 排雲山荘~玉山山頂~塔々鞍部~東埔温泉

ヘッデンをつけ 2:30 に排雲山荘を出発する。森林限界を超え、岩場を登り、山頂3,952mへ。途中で出会う台湾人は「ニーハオ」よりも「ジャイオ-」と言葉を交わす方が好きなよう。ガイドさん曰く「頑張れー」という意味だそう。私たちも「ジャイオー」を連発しながら行く。返ってくる言葉が明るくてホントに勇気がもらえる言葉だった。5:12 の日の出にギリギリで間に合い、ご来光を臨むことができた。3,000m級の山々のパノラマを写真に収めた後は、排雲山荘を経由して塔々加鞍部まで下山。下山後は、シャトルバスと専用バスで東埔温泉に向かう。

下山時、展望台からの玉山の上には笠雲が・・・

5/20(火) 東埔温泉~武陵~シチカ山荘

雪山登山口より樹林帯を緩やかに登り、シチカ山荘へ。

5/21(水) シチカ山荘~雪山山頂~シチカ山荘

夜明け前 2:50 にシチカ山荘を出発する。今日はコースタイム 13 時間の歩行だ。玉山で膝を痛めた参加者と同様、皆に付いて行けなかったら雪山東峰まででもいいかという考えもちらつく。いや、弱気になってはいけない。今回ツアー最大のハードな行程日だが、頑張ろう(ジャイオー!)
途中で迎えたご来光を見たら、弱気な考えは吹き飛んだ。雪山東峰(3,201m、シチカ山荘2泊しない場合はここで引き返すそうだ)、三六九山荘(3,100m、改装工事中)を経由し、シャクナゲ畑の広大なカール谷から雪山山頂(3,886m)に向かう。広々とした平原や草原、黒い森、岩場と変化に富んだ登山道にも後押しされて飽くことなく長時間を歩き通すことができた。

5/22(木) シチカ山荘~武陵~礁渓温泉

町に戻り、最後の宿泊は超豪華ホテルだった。温泉の浴室、洗面所、部屋、内風呂もこれまでの人生で初といってもいいくらいの設備。
しばしセレブ気分を味わう。

玉山登頂証明書
雪山登頂証明書

5/17(土)~23(金) 台湾グルメの数々