南アルプス縦走(広河内岳、大井川東俣、間ノ岳、北岳)

日時:2024年7月27日(土)~30日(火) メンバー:K田、E本、B府

【行程】
・7月27日(土)5:00大門沢登山口~9:00大門沢小屋~13:30広河内岳~16:30池の沢池(幕)
・7月28日(日)6:00池の沢出合~6:30東俣遡行~魚止ノ滝~14:30乗越沢出合の先(幕)
・7月29日(月)6:00三国沢~10:00トラバース道~12:10間ノ岳~15:00北岳山荘(幕)
・7月30日(火)4:00八本歯のコル~白根御池小屋~12:30広河原~バスで奈良田へ戻る

夏の縦走として当初は栂池~白馬岳~清水尾根経由で祖母谷温泉~唐松岳~猿倉という周回ルートを計画したが、トロッコ列車が欅平まで運行しないとのことで、高天原山荘を含む雲ノ平周辺のプランに変更した。山行1週間前になっても富山方面は天気が良くないことから、転進先として今回の計画を実施することにした。白馬清水尾根ルートは秋になったら再度トライしてみたい。

0日目:22:00にE本さん、B府さんと溝ノ口で待ち合わせ、登戸でM角さんをピックアップして奈良田に向かう・・・はずが、なんとご子息の怪我でこれから病院に行かなければいけないとのこと!この日のために装備を整え、トレーニングを積んできたM角さん、また秋に行きましょう!初日の夕食の食材を託され、3人で前泊地に向かう。今回初めて早川中学校近くのふれあい広場という公園を利用してみました。駐車場も広く、トイレもきれいでとても快適でした。

1日目:3時半起床、4時出発。奈良田の駐車場には既にたくさんの車!!出遅れたかたと思ったが、第一発電所の駐車場まで行くと、奇跡的に1台分空いていて滑り込みセーフ。スタートの舗装路歩き1時間がカットできたのは実に大きい。4:50歩き出し。大門沢小屋で休憩、営業中には初めて来たが若いスタッフも多く、賑わっている様子だった。

その後、大門沢下降点を目指して、急登を順調にこなしていくが、E本さんのペースが上がらない。聞けばビールのロング缶を3本持っているとのこと。しかたなく2本をB府さんに託し、テントポールをもらい受け、稜線まで頑張ってもらう。13:30稜線に到着。そこから更に1時間で広河内岳登頂。ここまでで2000mを9時間半で上がってきた。

一息ついたのち池ノ沢池を目指して下降開始。道を探しながら歩くも、ルートよりかなり手前で下ってしまい。仕方なく這松を30分ほど藪漕ぎトラバースしてルートに戻る。

そこから更に1時間半ほど沢沿いを下り、17:00に池ノ沢池に到着。テントを設営して、1日目が無事にこなせたことを乾杯し、M角さんから託されたトマトリゾットを作って食べる。この日はみな疲れすぎて早々に寝てしまった。

2日目:5時起床、B府さんの作ったクリームシチューとパンを美味しく頂き、沢装備に着替えて6:30出発。大井川本流までは倒木やガレ場も多く、何回も徒渉しながら下っていく。2時間半で本流に出合う。ここからは長い河原歩きになる。この日は天気が良く日差しが強かったので、日焼け対策をして進む。徒渉が頻繁にあるため、都度クールダウンできて快適だった。

今回、念のためにロープ、ハーネス、登攀具を持参したが、最後まで使うことは無く、唯一の滝である魚留ノ滝も簡単に巻くことができた。当初の目的地である乗越沢出合には14:00に到着。幕営地を探しながら歩くと、少し開けた適地がありテントを設営。今夜は焚火もするため薪集めをした。夕食は野菜の素揚げとそば、朝食は南蛮漬けと冷麦。 本当はイワナを釣って食べたいところだが、この流域は永年禁漁のため仕方ない。徒渉するとそこかしこで魚が走り、ヤマトイワナはかなりの量が生息しているようだった。

3日目:今日も晴天。5時半起床、焚火の始末や撤収をして7:00にスタート。今日は農鳥岳のトラバース道まで三国沢を詰め上げ、そのまま一般道を経由して北岳山荘まで行くというお気楽ルート。
奥の二股から先は所々で伏流となり、藪漕ぎ無しで10:00にトラバース道に到着。最後の水場なので水を汲んで、水浴びしたり、顔を洗ったりとリフレッシュする。その後、間ノ岳を経て14:00に北岳山荘に到着。
一般道に出てからは流石に超メジャールートだけに、多くの日本人、外国人が歩いていた。テン場には高校山岳部の大きなテントが2つ張られていたので、その隣に設営、早々に乾杯した。夕食は残り物の野菜炒め+ビールで終了。昼間に強かった風も夕方以降は収まり、明け方でもシュラフカバーが不要なくらい暖かった。

4日目:B府さんが北岳からのご来光を見たいとのことなので、3時起床4時出発とした。この日は朝からガスと強風で条件は良くないが、とりあえず山頂には行こうということになり、分岐にザックをデポして、B府さんと2人で北岳山頂を目指す。E本さんは夏山縦走で北岳登頂済みなので、そのまま下降してもらった。5:30に北岳山頂にたったものの、真っ白でなにも見えず、しばらく待ったみたがガスの晴れる見込みが無いため、下山することにした。

その後、八本場の梯子をこなして、大樺沢の長いザレを下り、白根御池小屋で待っていたE本さんと合流して、広河原に12:30に下山した。我々が下山してしばらくすると、雨が降り出してきた。14:30のバスまでは時間があったので、新しくなった広河原山荘で北岳カレー(カツカレー)を食べる。その後、バスに乗るころには雨も上がり、第一発電所まで戻って、女帝の湯で4日間の汗を流して、帰路についた。

最終日こそ朝はガスだったものの、山行中はお天気にも恵まれ、久しぶりに歩きがいのあるルートを完遂できて楽しかった。バリエーションや沢登を含めた縦走を今後もやっていきたい。


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