【2023年 雪上訓練Ⅱ】天神平~谷川岳

日時:2024年1月27日(土)~28日(日)

メンバー:Y村(CL)・A山・N島・M原・N澤・K藤・M澤・K峰・A間・K田・B府

ルート:
1月27日(土) 谷川ベースプラザ 9:40~ロープウェイ頂上駅 11:15~天神平にて各班訓練 12:50
       ~熊穴沢避難小屋脇 14:10(幕)
1月28日(日) テント 7:20~谷川岳 10:10(A班)~テント撤収 11:30~天神平(訓練) 13:10
      ~ロープウェイ頂上駅 14:10(下山)

リーダーコメント

今回は初心・初級者のA班とそれ以外のB班に分けて訓練を行った。

1月27日

A班のメニューは、ワカン・クランポンの装脱着と歩き方、アックスの使い方、
転ばない歩き方、滑落停止、ラッセルの実践、雪山での一般的な作法、テント設営、
テント内外の作法、水作り、アバランチ救助の概要、風雪を想定した服装やゴーグルの装着、
ビーコン・プローブの機能と使い方などで二日に分けて実施。

B班のメニューは、アルパインに向けたロープワークと支点構築、滑落停止、
アバランチ救助の実践、半埋没体験などで二日に分けて実施。

1月28日

午前中は天候回復を期待して全員で谷川岳のピークを目指した。
しかし、残念ながらガスが取れず景色は楽しめず、一時はホワイトアウト状態となったため早々に下だり、
A班・B班ともに残りのメニューをこなして終了。
あとはいつものふれあい交流館で風呂に浸かり解散とした。

全体としてはまとまった訓練になったと思うが、以下の反省点が残った。

  • 装備忘れ 1名:全員の装備の過不足を確認するべきであった。
  • 滑落者  1名:問題無く這い上がれるところであったようだが他のパーティが手助け
  • パーティ分散:『後ろからA班が来ている』という判断とは思うが一人行動が2名、
    一時ホワイトアウトになったことを考えると、経験者であっても一人にするべきではなかった。

参加者の感想

K峰さん
今回、雪山訓練Ⅱに参加させていただきました。
行く前は、荷物の重さと、雪山で一晩寒さに耐えることができるのか、かなり不安を感じていました。
スタートは、ワカンの装着練習。手袋を外したい!という衝動を抑えつつ、
かなり時間をかけての装着。すると、紐の結び方が違うことを即座に指摘していただきました。
今までずっと誤った装着をしていたことに愕然としてしまいました。
ひと目で誤りを見抜いていただいたことに感謝です。

次に、クランボンの装着練習。この時は出来たのですが、翌日山頂へのアタック中にクランボンが外れてしまい、
雪の中で付け直すことに・・。原因は、靴の前溝にクランボンの留め具がはまっていなかったことでした。
これも、即座に見抜いて、指摘していただき、ありがとうございました。

さまざまな歩行の仕方も教えていただきました。特に、ダイアゴナルは、斜面を登る時に滑りにくく、
疲れもたまりにくくなるということで、翌日の山頂アタックでは、何度か意図的に活用し、とても役に立ちました。
避難小屋付近にテント設営、今回、学びたかった雪水の作り方を教えてもらいました。
また、テントでの食事は、事前の準備が大切なことを実感しました。手際よく、あっという間においしい鍋を
作っていただき、心も体も芯から温まりました。翌日のラーメンも、チャーシュー、手作り煮卵、はくさい、
メンマ、刻みネギと、下界で食べるよりずっと豪華で美味しかったです。
翌日は、ホワイトアウト状態の中、道を見付けながら歩く皆さんの背中がとても心強く、
安心してついていくことができました。早朝にB班がラッセルで歩きやすい道を作ってくれたおかげで、
スムーズに進むことができました。

山頂から下りると、いよいよ今回初めて学ぶビーコンとプローブを使った訓練です。
今まで、自分が雪崩に巻き込まれることなど考えることなく雪山に登っていたけれど、
それはとても危険なことだと改めて知りました。
実際にビーコンの通信を頼りに埋まっている場所を確定し、プローブで探すということを始めてやりました。
この救助活動を実際に自分がやる可能性は低いのかもしれませんが、知っているのといないのとでは、
雪山に登るうえでの心構えがまるで違ってくるのだと感じました。

上の方では、B班が実際に雪の中に埋まるなどの訓練を長い時間行っていました。
この姿に会の「安全登山」を目指す心意気と素晴らしさを感じました。

今回参加して、一番心に残ったことは、会の皆さんが「自分の命も人の命も」大切に考えて、
登山に真摯に向き合っているということでした。同時に自分の甘さも実感しました。
今回教えていただいたことを生かして、今後、安全にそして謙虚に登山を楽しんでいいきたいと思いました。
ご一緒してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

A班:谷川岳に向かう
B班:谷川岳山頂
2日目の訓練風景

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