北アルプス 真川水系岩井沢

日時:2022年8月11日(木)~14日(日)

メンバー:K田、Y村、K野M

今夏の沢泊のメインイベントとして、北海道日高山脈のエサオマントッタベツ川、札内川を計画ていた。半年前に飛行機を予約し、1週間の行程の下調べや各種手配を済ませ、あとは晴れるのみ・・・思っていた。

無情にも北海道は8月に入りずっと雨が続いており、道内の他の沢も検討したが、結局、北海道は断念し、山形県朝日連峰の八久和川を転進先として計画。その後、東北も豪雨予報が出てしまう。八久和川は泳ぎも多く、増水時はリスクも高いので断念。再度、転進先として、南アルプス深南部か北アルプスが候補に上がり、未経験の北アルプスを選択した。

11日は5時に東京を出発するも途中渋滞があり、折立に着いたのは13時。駐車場でいきなりパトカーに乗った警官からクマの目撃があったので気を付けるようにと告げられる。入渓後も先行する釣り人がクマ避けの爆竹を派手に鳴らしておりちょっとビビる。
いくつかの堰堤を越えて15時過ぎにちょうどよいテン場があったので初日はここまで。テントを立て、薪を拾い、17時半まで釣りに出かける。それなりに人が入っているようで、入れ食いとはいかないが、3人で食べるにはちょうどよい量を確保し、刺身と唐揚げ、塩焼きにした。


翌12日は1900mまでは遡行するため6時半に出発。川幅も広く、大きな岩が多いので遡行は疲れるが、滝やナメ、大きな釜など変化に富んだとてもきれいな沢だ。
核心のゴルジュは、巻いてしまったのでどの程度のものか分からないが、高巻きも1時間程度で最後は短い懸垂で沢床に降りることができた。空身で上がって荷揚げする場面も数回あり、15時過ぎるころには皆くたびれてきた。
流れが段々と細くなるにつれ、あまり上がると釣れないかもということで、最後は釣りながらテン場を探すことにした。
1950m付近の二股に湿っているが何とかテントが張れるスペースを見つけ、この日10時間の行動を終了。テントを立て、薪を拾い、釣りに出かける。今晩のおかずは遡行中にキープした2尾だけかと思いきや、それぞれ数尾追加することができ、2日目も豪華な晩餐となった。

13日は薬師峠に詰めて1泊し、そこで今後の行動を検討することとした。
途中、詰める枝沢を間違えて引き返したりもしたが、ほとんど藪漕ぎもなく3時間弱で薬師峠のキャンプ場に到着。10時からビールの販売が始まるので、濡れた装備を乾かしながら、3人で朝から祝杯を上げる。
ここから先のプランは、翌日、空身で赤木沢を周回するか、このまま薬師沢小屋まで行って宿泊し、翌日、薬師沢を遡行し、五郎沢出合で幕営のいずれか。
薬師峠で最新の天気予報を確認すると、14、15が雨予報に変わっており、遡行は断念し、薬師峠で1泊した後、14日下山し、温泉、寿司、富山観光、地魚と日本酒、15日に野菜購入、蕎麦のあと帰京となった。

終わってみれば、想像以上に良い沢で3日間楽しむことができた。
計画の前半しか行けなかったので、黒部源流や赤木沢は改めて訪問してみたい。

透明度はかなりのもの

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