霞沢岳西尾根

日時:2025 年 3 月 1 日(土)~2 日(日)

メンバー:O野、N原、K田

1 月に入ったころにO野さんから連絡があり、N原さんと霞沢岳西尾根を計画していることを聞き、昨年から行きたいと思っていたので、ご一緒することにしました。N原さんは今年から雪山を始めたそうですが、会の雪山山行は皆勤で、クライミングやアイス、沢登もこなし、最近メキメキと力をつけてきている期待のニューフェイスです。
28 日(金)23 時に溝の口で待ち合わせて、2 月に納車されたばかりの新車で坂巻温泉を目指して出発。坂巻温泉のゲート前には 3:00 に到着。既に開門待ちの車が 7,8 台止まっていてその後に続く。5:00 の開場とともに 20台ほどが入って行った。日帰りの登山者は早々に出発して行ったが、我々は 1 泊なのでゆっくりと準備をしながら 6:00頃に出発。
30 分ほど歩くと釜トンネルの入り口に着き、そこでO野さんに計画書を提出してもらう。その後はトンネルを 2 つ通過して、西尾根の取り付きに 7:30 に到着。

相当な数の登山者が入っているようだが、ほとんどが日帰りの小さなザックで、テント泊の装備を担いでいるのは我々だけだった。西尾根はのっけから急登で、その後もひたすら急登が続く。1920m の登山道わきにテントが張れそうな場所を見つけ、10:30 にテント設営を完了。翌日は雨予報だったので、当日中の登頂を目指した。
西尾根は樹林帯の急登が延々と続き、空身とはいえなかなかの厳しさだった。2030m 付近に雪壁があり、四つん這いで這い上がる場所もあった。帰りはクライムダウンで下れなくもないが、せっかくロープを持ってきているので、懸垂した方が良さそうだった。樹林帯を越え 12:00 頃に 2500mまで達すると、一気に視界が開けた。

右側が切れ落ちているところもあるが、しっかりとしたトレースがありそれほど苦労するところは無かった。核心の岩場もほとんど雪が付いておらず、フィックスも張ってあったので、登下降は容易だったと思う。ただ、一人づつしか通過できないので、渋滞していた場面もあった。下の写真はN原さんが登るのを待っている下りのパーティー。

岩場を過ぎて少し進むとなだらかな稜線となり、360 度の展望を楽しみながらビクトリーロードを進む。13:00 頃に登頂することができた。日帰り登山者は既に下山しており、N原さんと 2 人で貸切の山頂をしばらく楽しむ。O野さんは核心まで 30 分の所まで来てると連絡を受けるが、登頂までは 1 時間以上はかかりそうとのことで、今回は残念ながら引き返すことになった。

この日は気温が高く、午後からぐずぐずの雪になったため、下りではスリップしないように慎重に進む。2030m の雪壁はN原さんにロープをセットしてもらい、トップで懸垂下降してもらった。その後、O野さんと合流し、テントまで戻り、水を作り、鍋を食べ、酒を飲み干し、眠った。

翌日は雨予報だったので、4:00 起床、5:30 に出発することにした。テントを撤収し、7:30 頃には取り付きまで降りることができた。坂巻温泉まで雨の中 30 分歩くのは大変なので、先行して下山し釜トンネル入口まで車を回すことにした。釜トンネルを過ぎてしばらく歩くと雨が降り出すが、8:30 には坂巻温泉に到着、9:00 前には釜トンネルで 2人と合流し、10:00 オープンのせせらぎの湯で一番風呂を堪能して、渋滞にも会わず帰京することができた。

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