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労山関東ブロック雪崩講習会に参加(2014年1月25日~26日)

2014年1月25日~26日にかけて労山関東ブロック雪崩講習会(雪崩事故を防ぐための講習会)に参加してきた。参加者は講師4人、講習生7人の計11人だった。25日は土合山の家で 開校式を行った後、天神平スキー場の上部に移動して講習開始。積雪断面観察、弱層テスト、雪庇観察、 埋没体験、掘り出し訓練等を実施した。天神平から下山後は土合山の家で夕食をとり、食後さらに 2時間机上講習をした。机上講習後は講師を含む参加者全員で交流会が行われ、会話も弾んだ。26日は 机上講習後、土合山の家の裏山で初動捜索訓練、ビーコン捜索訓練、掘り出し訓練、積雪断面 観察と雪の結晶観察等を実施。その後土合山の家に戻り閉校式を行って解散した。捜索訓練、 掘り出し訓練などは毎年練習をして身体に覚え込ませていないと実際に雪崩に遭遇したときに 正しく実践できないことを痛感した。kon


天神平の上部で「中央登山学校」の旗をたてて、訓練を開始。
訓練場所から谷川岳の西黒尾根を見ると、雪崩の破断面がはっきりと分かる。ザンゲ沢~西黒沢は雪崩れて危険ということだ。
W山講師が積雪面を10cm単位で雪温を測る。10cmで1度以上温度差があれば温度勾配変態により霜ざらめ雪ができて、そこが弱層となり雪崩面が形成される。この日は10cmで0.1度程度であったが、放射冷却で雪面が冷やされると積雪層の上下で温度差ができて、雪の中で霜ざらめ雪ができる。霜ざらめ雪は雪崩れの最も典型的な弱層面になる。
受講生が各自、雪質の状況の確認、雪の結晶のルーペによる観察を行った。また、指で雪面を突き刺して積雪層の硬さもチェック。

 
S山講師によるシャベルコンプレッションテスト。スノーソーが無いと雪柱の切り出しが難しい。切り出す雪柱の高さは雪面に踏み込んだ靴底から70cm以上が必要。表層に近い積雪層の安定性はシャベルチルトテストで確認した。
S本講師のもと、受講生もシャベルコンプレッションテストを行う。
S山講師による円柱テスト。直径30cmの円柱を作るのが難しい。また、慣れないと引っ張っているときに円柱が倒れてしまう。
受講生も円柱テストを行う。奥の方に見えているのは、雪山訓練ツアーの人たち。凄い人数で歩行練習をしていた。
K嶋講師が雪庇の断面を切り出し、断面観察を行う。積雪の屈折が観察でき、雪庇の大きさが分かる。
プローブでの感触体験。人にプローブが当たると弾力があって人であることが分かる。
W山講師(NPO日本救助犬協会)の「救助捜索犬」による埋没者捜索も行った。
救助犬の名前は「ヒット」。とても頭が良く、可愛い。
受講生を雪中に埋めて、他の受講生がプローブで探して掘り出す訓練。掘り出すのは本当に体力が必要で、V字ベルトコンベア法で絶えず交代しながら掘り進めないとスピードが落ちてしまう。埋没者の谷側を掘り下げていく。
掘り出す時は、埋没者が冷えないよう、すぐにツェルトをかぶせる。意識確認、気道確保を行い、動かす場合は頸椎固定をしながら動かす。これらは何度も訓練して慣れないと覚えられない。要救助者役はK嶋講師。
  今回の講習では講習生の行方不明対策として「ヒトココ」という装備を使った。親機と子機からなり、電波は5km飛ぶというもので、ヘリコプターからでもピンポイントで位置確認できるという優れものだ。子機は20g電池は3ヶ月保つ。

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