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9月5日朝、広河原のバス停を6:50に出発 |
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白根御池小屋に9:10に到着。チェックインの後、明日登るbガリー大滝へのアプローチの偵察に出かけた。 |
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大樺沢方面はかなりガスが掛かっている。 |
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御池小屋を出発して30分、二俣に到着。 |
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御池小屋を出発してから1時間でバットレス沢に到着。目印の大岩が見えている。この岩にはリングボルトやピトンが打たれていて登られているようだ。我々は隣のC沢との間の中間稜を登っていく。 |
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中間稜を登り始めて左を見るとすぐ横にC沢が見える。かなりの水量がある。岩の奥はD沢。写真中央の上部方向(八本歯ノコル方面)は大樺沢。 |
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中間稜は思っていたよりかなり歩きづらく、木を掴んだり四つん這いになったりする箇所もあってC-D沢中間稜よりもだいぶ悪い。中間稜を登り始めて45分ほどでbガリーに出た。正面にはbガリー大滝が見えてきた。 |
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bガリーの下の方には大樺沢の雪渓が見えている。 |
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bガリー大滝の取付に到着。御池小屋からは2時間以上かかる。この日はここで撤退。 |
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前夜は雨が降り、心配していたが6日の朝は満天の星が輝いていた。3:00に御池小屋を出発。 |
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中間稜からbガリーに入った辺りだが、まだ暗い。 |
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池山吊尾根方面が白んできた。 |
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bガリー大滝も見えてきた。 |
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5:15、bガリー大滝の取付に到着。御池小屋を出発してから2時間15分だ。ここで、小屋でもらった弁当を食べ、登攀の準備を行う。赤丸はビレイ点のピトン2つ。 |
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古いピトンだがしっかり効いている。 |
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6:00登攀開始。H本さんが登る。岩も乾き、ガバホールドが続くのでアプローチシューズで登ろうかという話になったが、安全第一でクライミングシューズで登った。 |
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2P目終了点。本来(トポ)なら1P目終了点と思われるが途中15mほどで終了点があり、そこで一度切ったのでピッチ数がずれている。 |
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写真の下部に見えているスリングがbガリー大滝の終了点(本来のトポの2P目終了点)。我々はここまで4ピッチで登ったので1時間10分かかった。終了点の一段上の大きなテラスで登攀用具をかたづける。 |
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正面には垂壁が見えている。この岩の基部に沿って左に回ると草付きの凹角がある。 |
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垂壁の基部から左を見ると凹角の左にはFIXロープがある。ここを10mほど登ると丁度FIXロープの終了点に横断バンドの踏み跡がある。 |
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ここから左に踏み跡を行く。目の前には先程のFIXロープの末端が結ばれた立木がある。 |
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先程のFIXロープの末端が木に結ばれている。このロープをくぐって進む。 |
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すぐにハイマツ帯が現れる。前方には第4尾根も見える。 |
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やがてCガリーが現れる。第4尾根の取り付きも見えている。ヒドンスラブの入口も見える。この位置からは10m以上下降してからCガリーを横断することになる。 |
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Cガリーの横断はあまり悪くなく、落石を発生させることもなかった。Cガリーを少し詰めると左前方にヒドンスラブ入口の「4」の字が見えてくる。 |
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ヒドンスラブを登る。左端に見えている木の下から回り込むと簡単なので、ロープは出さなかった。 |
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御池小屋を出てから4時間50分で第4尾根取付に到着。誰もおらず我々の貸し切りかと思ったが後から若者3人パーティが第5尾根支稜経由でやってきた。 |
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ここからの眺望は抜群で、池山吊尾根の先には富士山が見える。 |
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八ヶ岳も見える。 |
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1P目をH本さんが登る。フットジャム、フィストジャムを決めながら楽に登っていく。さすが5.12クライマーだ。konはレイバックやカチを拾いながら登った。 |
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1P目終了点。 |
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2P目。快晴で実に気持ちがいい! |
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5P目、5mの垂壁。手足のホールドがあり難しくは無い。 |
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マッチ箱に到着。懸垂用スリングのすぐ手前の終了点でビレイ。 |
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マッチ箱から10mの懸垂。 |
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6P目。枯木テラスへのスラブを登る。 |
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枯木からマッチ箱を振り返る。マッチ箱には若者3人組の姿が。下の方には大樺沢の雪渓も見えている。 |
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左に城塞ハング、右に中央稜。枯木テラスは2010年10月に崩落したのでここから城塞ハング方向にトラバース。 |
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城塞ハング下の終了点 |
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崩落した枯木テラスの下をトラバース。今でも南アルプスは年間4mmも隆起しているので今後も崩壊が進んでいくと思われる。 |
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いよいよ核心の城塞ハング。H本さんがリードで越えていく。konも岩を押したり引いたりしながら越えた。このチムニーは結構疲れる。以前はアブミで越えたので楽だったが・・・ |
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終了点で荷物を仕舞う。登攀を開始してから3時間10分だった。天気予報どおり、この後ガスが湧いてきてバットレス全体がガスに包まれた。 |
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4尾根終了点から北岳山頂に向かう。山頂まで30分かかる。途中は急登の連続でクライミング後はかなりしんどい。 |
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12:20、北岳山頂到着。天候にも恵まれ、ほぼ貸し切りのバットレスだった。 |
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9月7日の朝、御池小屋の前からバットレス方面を見ると朝日に照らされた「マッチ箱」が見えた。1981年にマッチ箱のコルが崩落しておりマッチ箱も早晩崩壊して無くなっていくのだろう。 |